アイヌがまなざす 痛みの声を聴くとき / 石原真衣 (著), 村上靖彦 (著)

アイヌがまなざす 痛みの声を聴くとき / 石原真衣 (著), 村上靖彦 (著)

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いまだ継続する不正義と差別に対して、アイヌの人々は何を問い、行動してきたのか。五人の当事者へのインタビューから現代アイヌの〈まなざし〉を辿り、アイヌの声を奪い、語りを占有し続ける日本人のあり方を問う。


目次

 序章 まなざされるアイヌとまなざし返すアイヌ

第1部 遺骨返還運動とアイヌ近代史

 第1章 先人の尊厳と未来の教育――遺骨返還運動にたずさわる木村二三夫さん

 第2章 アイヌ文化を伝えられてこなかったことに誇りを持っている――親族の遺骨を探索するBさん

 第3章 幽閉されるアイヌと遺骨

第2部 インターセクショナリティ

 第4章 アイヌ女性と複合差別――ヘイトスピーチと闘う多原良子さん

 第5章 先住民フェミニズム批評――Ain't I a Woman? /「私」は女ではないの?

第3部 アイヌと外部を行き来する

 第6章 羽をパタパタさせればいい――アイヌ近現代史研究者である新井かおりさん

 第7章 家出少年は傍らに神話を持つ――美術家結城幸司さん

 第8章 思想的消費とまなざしの暴力

 終章 まなざしの転換

  あとがき 交差する場所をひらく
  謝辞