脱コルセット:到来した想像 / イ・ミンギョン (著), 生田美保 (翻訳), オ・ヨンア (翻訳), 小山内園子 (翻訳), 木下美絵 (翻訳), キム・セヨン (翻訳),すんみ(翻訳),朴慶姫(翻訳),尹怡景(翻訳)

脱コルセット:到来した想像 / イ・ミンギョン (著), 生田美保 (翻訳), オ・ヨンア (翻訳), 小山内園子 (翻訳), 木下美絵 (翻訳), キム・セヨン (翻訳),すんみ(翻訳),朴慶姫(翻訳),尹怡景(翻訳)

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タバブックスより、『脱コルセット:到来した想像』が入荷しました。

『私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない』『失われた賃金を求めて』に続く、イ・ミンギョン第3弾。


韓国の若い女性たちのなかで急速に広まった、ルックス至上主義、規範的女性性に抵抗する脱コルセット運動。

イ・ミンギョンさんが「脱コル」実践者たちと対話し、女性らしさを「電撃的に打ち切る」強いアプローチを取った背景に迫る渾身の1冊。

日本版は、多くの女性たちの声からなるこの本の特徴をふまえ複数の訳者が参加。
韓国・日本在住の女性8人のチームで翻訳。




女性は脱コルセットに参加していくなかで、美に対する強迫観念にはじまり、自ら参戦すると言った覚えもないゲームに出場していることにくり返し気づかされる。その終着駅には総体的なライフプランがある。規範的女性性は、女性が「母性を持った異性愛者」であることを前提とする。

脱コルセットはルックス至上主義に代わって多様な美しさを追求するが、だからといって「より幅広い選択の自由を求め、自分らしく生きよう」というメッセージを中心とする運動ではない。むしろそうした既存の流れを積極的に批判することから飛び出した運動だ。

脱コルセット運動の闘争相手は自分自身である。影響力を生み出すメディアや社会構造は批判するとしても、結局は、欲望をつきつめ、内面化された圧力と闘わなければならないのだ。どんな闘いよりも逃げ出したくなるこの闘いをやり抜き、同時に、一つの強迫を別の強迫に置き換えたりせず、新しい突破口を作っていく女性たちに敬意を表したい。

―本文より