ノンバイナリーがわかる本 / エリス・ヤング (著), 上田 勢子 (翻訳)

ノンバイナリーがわかる本 / エリス・ヤング (著), 上田 勢子 (翻訳)

販売価格: 2,640円(税込)

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明石書店より、『ノンバイナリーがわかる本』が入荷しました。

男女二元論にとらわれないジェンダー・アイデンティティ「ノンバイナリー」についての一冊です。

ノンバイナリーである著者自身の経験や調査を基に、関連用語、歴史、心身の健康、人間関係、法律など幅広いトピックをわかりやすく解説しています。


私は、出生時に割り当てられた性別には違和感がありますが、単にトランスジェンダーだというのでもないし、こちらの対極からあちらの対極へと移動したいと願っているわけでもありません。「he(彼)」や「she(彼女)」と呼ばれるのにも違和感があります。友だちや同僚からは「they」あるいは名前で呼んでもらうのが気に入っています。(本書より)



■目次■
第1章 ノンバイナリーとジェンダークィアについての序説
はじめに
私たちのこと(私たちは誰でしょうか?)
私について(私は誰なのでしょうか?)
用語の解説
ジェンダーについて考える
性vsジェンダー
ジェンダーとジェンダー・ヴァリエンスの理論
ノンバイナリーとしての自己表現
ノンバイナリー、ジェンダークィア、「他人化」
人口統計
イギリスとそれ以外の国について
なぜ人口統計情報が重要なのか
エクササイズと話し合いのポイント

第2章 ジェンダーと言語
はじめに
言語におけるジェンダー
名詞クラス
様々な言語のジェンダーの使い方
言語の変化と代名詞
They/them/their
新代名詞
おわりに
エクササイズと話し合いのポイント

第3章 グローバルかつ歴史的な視点
はじめに
ジェンダーと性についての理解の変化
ジェンダークィアの歴史
世界の代替的なジェンダー・カテゴリー
おわりに
エクササイズと話し合いのポイント

第4章 コミュニティ
はじめに
より広いLGBとトランスジェンダーのコミュニティの中でのノンバイナリー
より詳しいアイデンティティのラベル
すべてのノンバイナリーの人はトランスと自認しているのでしょうか?
ノンバイナリーとジェンダークィアの人々、そしてフェミニズムとトランス疎外について
ノンバイナリー・コミュニティにおけるインターセクショナリティ
エクササイズと話し合いのポイント

第5章 社会の中で
はじめに
カミングアウト、移行、シスジェンダーの世界でジェンダークィアとして生きること
パッシング passing
デート、恋愛、セックス
セックスと魅力
ノンバイナリー・コミュニティの中でのセクシュアル・アイデンティティ
職場でのジェンダークィア
学校でのノンバイナリー
あなたへの提案
エクササイズと話し合いのポイント

第6章 メンタルヘルス
はじめに
言葉の定義と頭字語
メンタルヘルスとジェンダーの相互作用
私のメンタルヘルスとジェンダーの体験
ノンバイナリーの人に共通する心の病の経験
過剰診断と精神疾患としてのクィア
違和 dysphoria
マイノリティ・ストレス
結論と提案と資料
関連情報と書籍
エクササイズと話し合いのポイント

第7章 医 療
はじめに
用語解説と頭字語
私の体験と私自身について
ノンバイナリーの人すべてが性別適合治療を求めるわけではない
治療への道のり
情報への限られたアクセス
GIC(ジェンダー・アイデンティティ・クリニック)への紹介
GICでの治療
初診予約までの待ち時間と、次の予約までの間
治療の拒否や保留
ノンバイナリーによる自己偽装
性別適合治療の実際
根拠の薄い社会的通念
ノンバイナリーのヘルスケア
結論と提案と資料
個々の専門医への実践的提案
関連情報
エクササイズと話し合いのポイント

第8章 法 律
はじめに
法的承認と2004年ジェンダー承認法
法的保護と2010年平等法
ノンバイナリーなジェンダーに関する各国の法律
エクササイズと話し合いのポイント

第9章 将来へ向けて

第10章 参考文献
トランス、ジェンダークィア、ノンバイナリーの人のためのリソース
ノンバイナリーの人々による一般読者向けのリソース
雇用主、サービス提供者、研究者、医師のためのリソース
本書で参考にした文献