スピットボーイのルール 人種・階級・女性のパンク / ミシェル・クルーズ・ゴンザレス

スピットボーイのルール 人種・階級・女性のパンク / ミシェル・クルーズ・ゴンザレス

販売価格: 1,870円(税込)

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「私の身体は私のもの」をスローガンに、1990年代のアメリカで活動し、今日に至るまで世界中のパンクスに影響を与え続ける、メンバー全員女性のフェミニスト・ハードコア・パンク・バンドSpitboy(スピットボーイ)。

そのドラマー、ミシェル・“トッド”・ゴンザレスの2016年発表の自伝の日本語版がGray Window Pressより入荷しました。


ミドルクラス白人男性が支配的なアメリカのパンク・シーンにおいて、チカーナ(メキシコ系アメリカ人女性)として、ミソジニー、セクシズム、レイシズム、暴力に正面から立ち向かい、日本を含む世界中をツアーで駆け巡り、女性の居場所を創造し、またその過程で有色パンクとしてのアイデンティティを探求した、ひとりの女性パンクロック・ドラマーの苦闘の記録。


パンクスにも、そうではない方にも、これからの社会を生きていく様々な方に触れてほしい一冊です。


まえがきはアメリカのジンスターで学者のミミ・ティ・グエンと、Los Crudos、Limp Wristのマーティン・ソロンデガイが担当。

そしてこの日本語版には、著者による日本語版あとがきと、パンクバンドM.A.Z.E.のERIKOさんによる「解説に代えて」が掲載されています。

90年から95年までの6年間の活動で、アメリカ数回、ヨーロッパ、ニュージーランド、オーストラリア、日本と精力的にツアーしたSpitboyですが、その間に撮られた貴重な写真もたくさん掲載されています。



本書への推薦コメント

スピットボーイのルール』は、“トッド”というニックネームで知られていたチカーナ(メキシコ系アメリカ人女性)のドラマーの目を通して見た、90年代のパンク世界への魅力的で核心に迫る旅だ。トッドはライオット・ガールの音楽ではなくハードコア・パンクをプレイすること、またダンスフロアを男性と女性がお互いに尊重し合いながら共有することを主張し、あなたを揺り動かす。このドラマーは、チャチなビートは叩かない。読んで!
―アリス・バグ(The Bags)


鋭敏で心躍る、ミシェル・クルーズ・ゴンザレスの『スピットボーイのルール』は、90年代のパンク世界を、同じ量の情感とリアリズムをもって蘇らせる。彼女の物語は自己発見の航海となり、そして波乱万丈のツアー生活、女性同士のつながり、セクシストのファン、自分自身の文化を「盗用」だと非難されることを、速いドラムのビートに乗せて綴るゴンザレスは、その最高の舵手だ。
―アリエル・ゴア(作家、“Hip Mama”創立者)


私が読む機会を得た中でも、この本は最高のパンク回顧録だ。ミドルクラスの白人男性によって支配されたパンクシーンにおいて、4人の勇敢な女性が、コントロール不可能な山火事のような激しさをもって音を鳴らしたSpitboyの存在を忘れてはならない。ゴンザレスのパンクシーンへの影響と存在感は、有色のラディカルなフェミニストを体現したこと、またベイエリアのシーンにポジティブな変化をもたらしたことで、とりわけ重要だった。彼女のユニークな経験や視点をまとめながら、この回顧録はパンク史の中でも重要な瞬間を伝える。今もなお社会正義と変化を求め続ける人たちにとって、必読の書だ。
―ウェンディ・O・マティック(作家、“Redefining Our Relationships: Guidelines for Responsible Open Relationships”著者)


ミシェル・ゴンザレスのこのパンクロックの物語は、さまざまなレベルにおいて刺激的だ。アウトサイダー・アーティスト、女性のミュージシャン、それにこれまで未知の領域において自らのアイデンティティを確立しようと模索してきたあらゆる人たちにとって、この本は緻密で、偽りがなく、それに歴史的にも重要だ。明快かつ快活に語られるこの『スピットボーイのルール』は、楽しい読書体験である上に、インターネット以前の時代のDIYミュージックの、歴史的、批評的、そして社会政治的に重要な記録としての役割を担う。
―ジェシー・マイケルズ(Operation Ivy)


spitboyの激しい音楽や言葉の裏に潜んでいたミシェルの葛藤や感情の機微。一人のメキシカン・アメリカンの女性=チカーナの回想記として細かに記された本書からは、アメリカの大義名分と現実のギャップを見て取ることができます。彼女の見てきた世界や感じたことを通じて相対化することで、ここ日本でも進行する人種差別やジェンダーの課題解決を有意に前進させることができるように感じます。「皆のためのシーン」「差別のない社会」に共鳴できる全ての人々に読んでもらいたいです。
―安藤直紀(元Ignition Collective)