池間由布子 / 明るい窓 (CD)

池間由布子 / 明るい窓 (CD)

販売価格: 1,980円(税込)

池間由布子さんの2017年リリース作品、「明るい窓」が入荷しました。

今作はシンプルな4トラックのカセットMTRで録音。

透明なような凛としているような、彼女の歌と音楽が詰まっています。



現時点までの池間由布子の活動と
東京のフォークシーンのこれから 植野隆司

アコースティックギターを手に入れて歌いだして間もない彼女に、ライブを企画して誘って出演させて、気に入ってすぐに自ら録音エンジニアをやってリリースしたのは、さやだ。ファーストアルバム「エクスキューズ、ミィ」は、こうしてかなり短い制作期間で、どの曲のテイクもほとんど1、2回で作られた。
彼女はその後も活動を重ねて曲も増えていき、セカンドアルバムを作ることになった。この時は、僕が自分の4トラックのカセットMTRで録音した。ほとんどボーカルとギターで2トラックしか使わなかったけど。
録音したと言っても、途中から操作を教えて残りは彼女が自分で録った。ファーストに比べると全体的にテイクも重ねたし、彼女なりに時間をかけて作った。セカンド「しゅあろあろ」は、多くの人の予想を裏切るくらい、彼女の歌と作曲の成長が聴けるものだった。
さらに彼女は活動を続け、その幅も成長も止まるところを知らず、とはいえ決して派手ではなく、むしろ地味にすべては少しずつ進み、今回こうして、大城くんによって3枚目のアルバムが作られた。
全2作品よりさらに時間をかけてじっくり録られた曲たちは、CD2枚分になったらしい。このアルバムは、その片方という事になる。音質も演奏も曲も、すべて申し分ない出来だ。正直、彼女が音楽を初めて、まさかこんな作品を作るようになるとは、予想だにしなかった。
彼女の音楽活動に向かう姿勢は、あくまで素直で真面目で、人脈とか宣伝とかそっちの方の上昇志向はゼロで、かなり現代では珍しいタイプだと思う。HPを持たないし、TwitterもFacebookもやってないので、ライブを見に行きたい人は、情報を探すのに少し手こずるようだ。そういうやり方を狙っているのじゃなく、自然にそうなのだ。
個人的には、これはとても気になるやり方で、どうなるのかとても楽しみにしている。
と、レビューのようで全体の内容にふれていないけど、僕のライナーはこれでいいと思う。内容はこれを聴いた人が、それぞれ自分の好きなように感じて、気に入れば何度も聴くだろう。たぶん、ほとんどの人がそうするだろう。