野島康三写真集 / 野島康三
野島康三写真集 / 野島康三
販売価格: 4,620円(税込)
野島康三(1889-1964)は明治に生まれ、日本の写真黎明期である明治30年代に写真作品に取り組みはじめたパイオニアの一人である。
昭和初期には、絵画的な様式から脱却し、自立した芸術表現としての写真をめざし、近代的な「新興写真」の発展に大きな影響をもたらした。
いまや伝説となった記念碑的な写真雑誌『光画』を中山岩太や木村伊兵衛とともに創刊し(1932年)、印刷による複製芸術としての写真の可能性をいち早く着目したのも野島である。
野島は一貫して写真術を芸術表現にまで高め、写真における「美」を見いだすために心血を注ぎ続ける。
70年代に野島の回顧展が初めて催されたアメリカで、「日本のスティーグリッツを発見」と大きな反響を呼んだのは、それゆえである。
「写真と芸術」、「近代から現代」、そして「西洋美術と日本美術」への橋渡しを築いた写真家こそ、野島康三、その人だったのだ。
この作品集は、野島が生誕120年を迎え、没後45年を経て、初めて出版される作品集。
初期の作品である風景写真(1910年)から、ゴム印画による男性像(1920年代)、ブロムオイル印画による女性の肖像や当時としてはめずらしかったヌード表現(1931年頃)、そして銀塩プリントによる女性の肖像群(1933年)、スタジオで制作した内向的な作品(1940年前後)まで、野島の幅広い活動を物語る作品群を余すことなく収録。
また、現存しているヴィンテージプリントの約半数にあたる119点の作品を網羅し、ゴム印画やブロムオイル印画といったこれまでは印刷再現が難しかった古典的な印画技法の色、トーン、そして質感にいたるまで、高度な印刷技術のおかげで忠実な再現が可能となった。
また、野島研究の第一人者である渋谷区立松濤美術館の光田由里氏による書き下ろしの作家論を収録した、まさに珠玉の1冊。
昭和初期には、絵画的な様式から脱却し、自立した芸術表現としての写真をめざし、近代的な「新興写真」の発展に大きな影響をもたらした。
いまや伝説となった記念碑的な写真雑誌『光画』を中山岩太や木村伊兵衛とともに創刊し(1932年)、印刷による複製芸術としての写真の可能性をいち早く着目したのも野島である。
野島は一貫して写真術を芸術表現にまで高め、写真における「美」を見いだすために心血を注ぎ続ける。
70年代に野島の回顧展が初めて催されたアメリカで、「日本のスティーグリッツを発見」と大きな反響を呼んだのは、それゆえである。
「写真と芸術」、「近代から現代」、そして「西洋美術と日本美術」への橋渡しを築いた写真家こそ、野島康三、その人だったのだ。
この作品集は、野島が生誕120年を迎え、没後45年を経て、初めて出版される作品集。
初期の作品である風景写真(1910年)から、ゴム印画による男性像(1920年代)、ブロムオイル印画による女性の肖像や当時としてはめずらしかったヌード表現(1931年頃)、そして銀塩プリントによる女性の肖像群(1933年)、スタジオで制作した内向的な作品(1940年前後)まで、野島の幅広い活動を物語る作品群を余すことなく収録。
また、現存しているヴィンテージプリントの約半数にあたる119点の作品を網羅し、ゴム印画やブロムオイル印画といったこれまでは印刷再現が難しかった古典的な印画技法の色、トーン、そして質感にいたるまで、高度な印刷技術のおかげで忠実な再現が可能となった。
また、野島研究の第一人者である渋谷区立松濤美術館の光田由里氏による書き下ろしの作家論を収録した、まさに珠玉の1冊。