鏡のなかのボードレール / くぼた のぞみ

鏡のなかのボードレール / くぼた のぞみ

販売価格: 2,200円(税込)

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現代詩の始祖にして19世紀最大の詩人、シャルル・ボードレール。
その恋人ジャンヌは、カリブ海出身で白人と黒人の混血女性でした。

著者のくぼたのぞみさんは、詩人がかの女に捧げた「ジャンヌ・デュヴァル詩篇」を中心に語り、それらを訳し直しながら、さらにノーベル賞作家クッツェー『恥辱』へと、その思索を開いてゆきます――まるで割れた鏡の断片に、ふたりの姿が映し出されるように。それらの詩篇は、本邦初の女性訳『悪の華』ともなっています。

また、かの女を主人公にしたアンジェラ・カーター(Angela Carter)の傑作短篇「ブラック・ヴィーナス」(Black Venus)も新訳で収録。ボードレールを《世界文学》として読みかえるための、とても贅沢な1冊になりました。

新シリーズ[境界の文学]第1弾。