CORRESPONDENCE / 秋山陽
CORRESPONDENCE / 秋山陽
販売価格: 2,750円(税込)
「土との交信が自身の陶制作の発端にあるように、私の世界を感受するセンサーは、
様々な不思議との交信によって形成されてきた」(秋山 陽, シリーズ《交信》より, 2013)
大地の様相や生命感を喚起させる力強い造形で、国際的に活躍する現代陶芸家・秋山陽の「今」を包括する作品集。
2009年、2013-14年にアートコートギャラリーで開催した展覧会を主軸に、秋山が本書のために書きおろした10篇のエッセイ、4シリーズの解説も収録。建畠晢(京都市立芸術大学学長/埼玉県立近代美術館館長)と北出智恵子(金沢21世紀美術館学芸員)による秋山陽論、また初期からの代表作の数々も留め、秋山の制作と思考の歩みを重層的に紹介する。
秋山陽は、陶という存在に対する根源的な問いを、常に自らの制作そのものに重ねてきた作家である。彼の作品はすべて黒陶であるから、釉薬や絵付けといった"エクスプレッシブ"な技法は一切排除されている。作家としての意識は徹底して大地に属する土という素材の物性と焼成によるその変容に向けられているのである。重厚なボリュームとマッス、そして激しく励起されたマチエールは秋山ならではのたしかな造形力を明らかにしているが、そうした彫刻的ともいいうる要素は、実のところ、陶による表現の本質の探求の結果として自ずと立ち現れてきたものなのだ。
―― 建畠晢(京都市立芸術大学 学長/埼玉県立近代美術館 館長)「強靱なる造形、豊潤なるエロス ― 秋山陽の世界」
様々な不思議との交信によって形成されてきた」(秋山 陽, シリーズ《交信》より, 2013)
大地の様相や生命感を喚起させる力強い造形で、国際的に活躍する現代陶芸家・秋山陽の「今」を包括する作品集。
2009年、2013-14年にアートコートギャラリーで開催した展覧会を主軸に、秋山が本書のために書きおろした10篇のエッセイ、4シリーズの解説も収録。建畠晢(京都市立芸術大学学長/埼玉県立近代美術館館長)と北出智恵子(金沢21世紀美術館学芸員)による秋山陽論、また初期からの代表作の数々も留め、秋山の制作と思考の歩みを重層的に紹介する。
秋山陽は、陶という存在に対する根源的な問いを、常に自らの制作そのものに重ねてきた作家である。彼の作品はすべて黒陶であるから、釉薬や絵付けといった"エクスプレッシブ"な技法は一切排除されている。作家としての意識は徹底して大地に属する土という素材の物性と焼成によるその変容に向けられているのである。重厚なボリュームとマッス、そして激しく励起されたマチエールは秋山ならではのたしかな造形力を明らかにしているが、そうした彫刻的ともいいうる要素は、実のところ、陶による表現の本質の探求の結果として自ずと立ち現れてきたものなのだ。
―― 建畠晢(京都市立芸術大学 学長/埼玉県立近代美術館 館長)「強靱なる造形、豊潤なるエロス ― 秋山陽の世界」