WORKSIGHT 20号 記憶と認知症
WORKSIGHT 20号 記憶と認知症

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WORKSIGHT 20号 記憶と認知症

販売価格: 1,980円(税込)

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文具メーカー・コクヨが掲げる「自律協働社会」というありたい社会像を手がかりに、これからの社会を考える上で重要な指針となりうるテーマやキーワードを拾いあげ、探究していく『WORKSIGHT』の20号が入荷しました。

今号の特集は「記憶」。

自分とは異なる存在とどう共存することが可能なのか。本誌編集長・山下正太郎によるオランダ・フランスの認知症患者向け介護施設やデイケアセンター、アートコレクションの収蔵庫などをめぐる現地取材、『記憶術全史 ムネモシュネの饗宴』の著者・桑木野幸司さんへのインタビューほか、「記憶」をキーワードに思索を深めます。


【目次】
◉記憶をめぐる旅の省察
文=山下正太郎(本誌編集長)
写真=大谷臣史
・ザ・ホーグワイク|認知症居住者が自律協働する「町」
・マフトルド・ヒューバー|ポジティブヘルスという新たな「健康」指標
・エミール|ケアの技法を学生に授けるスタートアップ
・デポ・ボイマンス・ファン・ベーニンゲン|アート・収蔵庫・市民の記憶
・ヴィラージュ・ランデ・アルツハイマー|認知ケアを社会に開くために
・サントル・ド・ジュール・ラダマン|セーヌに浮かぶ開かれたデイケアセンター

◉記憶・知識・位置情報
桑木野幸司・ルネサンス期の「記憶術」が教えること
情報のビッグバンに対峙したルネサンス期の西洋人たちは、新たな「記憶術」を編み出し、実践していったという。その試みは、どんな今日的な問いをもたらしてくれるだろう。『記憶術全史』や『ルネサンス 情報革命の時代』の著者・桑木野幸司に尋ねた。

◉記憶をめぐる本棚
記憶が頼りないのならば、記憶をめぐる議論もまた、手がかりなしには成り立たない。個人と集団をまたぎ、深遠な哲学とも最先端のテクノロジーともつながる、そんな、記憶の不思議とともに歩むためのかがり火のようなブックガイド。

◉内戦の記憶・時空を超える音楽
ベイルートの音楽家・建築史家が描く「ホテルの戦い」
2023年3月、ベイルートの音楽レーベルRuptured Recordsから 『Marjaa: The Battle Of The Hotels』と題された美しいアルバ ムがリリースされた。つくったのはベイルート出身の音楽家であり建築史家でもあるメイサ・ジャラッド。大学で建築史を学んだ彼女は、ベイルートで1975 年に勃発した内戦の熾烈な戦闘の舞台となった 海岸沿いのホテル群について論文を書いた。そして、その論文をもとに、今度は音楽作品をつくりあげた。都市の記憶とその傷痕を 建築という視点から音響を通して辿りなおすという野心的な試みは、いかにして生まれたのか。世界が注目する新鋭音楽家に訊ねた。
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