粋を通した江戸の音曲師、柳家紫朝の生涯を2枚組CDと本で追った作品「大津絵 両国」が入荷しました。
紫朝の現在聞ける音源は2000年の「粋曲」だけでしたが、本作は1963年のバキバキに尖った若かりし日の録音と、1978年のデビュー30周年記念公演の実況録音の二枚組。
紫朝師匠は08年に他界されましたが、この本は山本進さんが聞き手となって、2003年より雑誌「民俗芸能」において連載されていたもので、その人生を詳細に追っています。
戦後昭和をこのような芸能者がどのように生き抜いたかの貴重な証言になっています。
寄稿:林家正雀、柳家小春
楽曲解説:岡田則夫